春日ビジョン

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春日ビジョン2

前回の春日ビジョンからはや3年半が経過しました。

春日野球の理念に基づいたこのビジョンはこの5年間概ね達成され、現在完全にチームに浸透してきたと言ってよいでしょう。

前回の「春日ビジョン」では平成26年度での公式戦勝利、27年度での公式大会ベスト4、28年度での公式大会優勝を掲げました。実際には公式戦初勝利は平成27年、そして公式大会準優勝も平成27年、28年、29年と達成し、優勝は未だになし、という状況ですので、きちんと理念どおりに活動しながらチームの強化=選手の技術の強化ができた、できる、ということを証明しえました。

相変わらず練習時間は基本的に週末1/4 です。もちろん大会や練習試合は我々だけのわがままをとおすわけにはいかないので、土日とも野球漬けになることあることはありますが、それは(相手がいるので)仕方がありません。ただ週末1/4でここまで結果がだせた以上修正する必要はありません。平たくいえば、これくらいの練習量で少年野球は十分なのです。

そして今、私はこれから先の展望として、春日をスタート地点に専門家が教えるクラブチームを、まずはひとつの組織としてではなく、異なるチームでも理念を同じくする異なる年代(世代別)のカテゴリーのチームの集合体をつくることをつくば市で目指していきたいと考えています。

前回の「春日ビジョン」にでてきた真のスポーツ大国とは、という話として「ドイツ」の例をだしました。かの国で、スポーツが文化として息づいている根底にあるものが、地域のクラブチームです。ドイツのみならず、その役割は概ね欧州ではサッカークラブが担っています。私はこのクラブチーム制度の熟成こそが真の成熟したスポーツ文化を有する国、といえると思います。

日本では、Jリーグがこれに挑戦しており、浦和や新潟など、一部のチームで部分的に実現できつつある一方、クラブチームの地域での役割などは国民に浸透していないように思います。

今小学生はスポーツ少年団、中学生は部活動でスポーツを行うことが一般的ですが、どちらも20世紀の制度だと思っています。スポーツ少年団は構造的に絶対に団員の親が運営に関わらざるを得ません。我々のチームではできるだけ親の負担はミニマムに、と考えてはいますが、スポーツ少年団の構造上それは絶対無理なようになっています。ですから他チームに比べると遥かに少ないとは思いますが、運営は有志のお父様、お母様方に頼らざるを得ません(これには大変感謝しております)。

また部活動に関してはすでにマスコミでも散々報道されるように、その制度自体崩壊しつつあります。私は早く完全に解体すべきだと思っています。中学高校の先生はぜひもっと勉強を教えることに集中してもらい、部活は完全に廃止、そしてスポーツは、専門知識をもったコーチが運営する地域のクラブチームが主体になっていくことが理想だと考えています。

一方私はこの春日学園少年野球クラブは将来的に発展的に解散して、野球をベースとしたクラブチームに生まれ変わっていくことが理想だと考えています。 ただ我々のチームだけでは限界があります。

幸運にも中学のクラブチームとして、つくば市には「つくば中央リトルシニア」というクラブがあり、我々と理念が通ずるものがあり、近い将来連携できればと考えています。

ただいまのところはそこ(中学)までで終わり、で、春日から中央リトルシニアまで、つまり中学までの道はつくば市にできつつありますが、そこで終わってしまうのです。

問題はその先です。その先は自然、高校、社会人のクラブチームを作るということになります。 そして社会人クラブチームを頂点に、高校、中学、小学校と、一貫した指導体制をつくば市に確立すること、これが次の私の目標です。

理想を言えば、この流れはひとつのクラブチームとして、事業のような形態となって「野球を中心とした地域のスポーツクラブ」となるのがベストとは考えますが、そうでなくても「甲子園」というこれまたある種、いろんな意味で日本のアマ野球に多大な(悪?善?)影響を与えている道を「うまく避けて選手を育成、排出する」道を、このつくば市で確立できればよいと考えています。

次の3年後はぜひこれらのうちの7割がたを達成していたいと考えています。そしてそれが全国に広がって、日本が真のスポーツ大国となっていく一助になれば、と考えています。

平成30年4月1日

春日ビジョン1

少年野球の競技人口は、小学生男子ではサッカーに抜かれてここ数年2位に甘んじています。

またサッカーとの差は年々拡大傾向にあります。

これは少子化の影響というよりも、サッカーが独り勝ちの状態で、実は他競技も軒並み競技人口を減らしている傾向です。

私は個人的に日本には残念ながら、スポーツは「文化」として根付いていないと考えています。 スポーツ大国、先進国にはどの町にも好きな時、好きなだけ好きなスポーツを楽しめる環境があります。「ドイツ」が一番の模範例でしょう。スポーツは「趣味」ではなく、「文化」としてのとらえられ方をしています。

これは欧州や米国を中心に、もう数十年も続いてきた「歴史」です。

近年国外のスポーツ大会へも日本人選手が多くでていくようになったことは大変誇りに思います。 と同時にスポーツが「文化」になっていない以上世界に追いつき、追い越し、世界に冠たるスポーツ大国となるのはこのままではきわめて難しいと考えています(せいぜい世界のベスト10程度)。

日本選手の世界での活躍はしばしば国民の熱狂を伴って動かす大きな力があります。

とはいえそうそうは日本に文化としてのスポーツを根付かせることは現時点では難しいと考えています。

ただし方法はあります。

私は日本人の琴線に最も触れる大衆スポーツ「野球」と世界的にもっとも人気のある「サッカー」が日本の2大プロスポーツとして君臨することだと考えています。つまり両スポーツの相互的発展が日本にとって「スポーツ文化大国」への実効性のある近道と考えています。

一方サッカーは川渕三郎という希代のリーダーシップをもったリーダーが、プロリーグをつくったのみならず、今まで全く注目されていなかった日本代表チームのステータスを著しくおし上げ、日本の底辺にまで「サッカー文化」を作り上げようとしています。

今回ワールドカップで日本は惨敗していましたが、今は完璧に下部組織まで彼の考え方が浸透し、今後も日本のサッカーは少しずつ世界的なプレゼンスを築き、ますます少年少女はサッカーへと流れていくことでしょう。川渕氏はサッカーファンの間ではアンチも多いのですが、私は日本歴史上まれにみる偉業を成し遂げた人物だと思っています。

他方で野球です。アマ野球、特に少年野球には(すでに何度も言っているので本当は改めて言うまでもないのですが)残念ながら問題点が大変多く、大きくサッカーから遅れをとっています。

まずすでに大きいのは、この周辺だけでも「練習は土日ガチガチ」の印象が強く、さらにそのイメージを子供はおろか親御さんたち(野球をやっていないご家庭)までもイメージ先行で抵抗感としてうえつけられてしまっていることが大きいと思います。 あるいはそこまでいかなくても「野球は大変」というイメージを持たれてしまっています。

中でも私は野球は指導者ライセンス制度がなく、実質だれでも指導者になれますが、これが大きな問題だと思います。

因みにサッカーは、ライセンス保持者のみカテゴリー別に公式戦へ出場できるチーム(すべてではありませんが)を率いることができるということがすっかり根付いています。

しかしいろんな調査で「野球にもサッカーのような指導者ライセンスが必要と思うか」の問いに、野球「自称」指導者はおおくのアンケートで「不要」が過半数(以上)を占めています。

このこと(素人が指導すること)によって生じる問題点は

1.旧態依然としたスパルタ方式指導法。
2.無謀な練習量、試合数による、肩、肘の故障、それによる野球継続の断念という最悪のケースも枚挙にいとまありません。

しかもその一番の「犠牲」になるのは一般的に才能のある選手が努める「投手」「捕手」です。
ただそれは悔しいですが、真実に近いと言わざるを得ず、致し方ないと思っています。

さてそこで春日学園少年野球クラブの新規性を改めてご紹介します。

春日と他チームを比較すると、

練習時間:春日/ 土曜半日(+自主練の推奨) 他チーム / (土日午前、午後)
試合数:春日/ 10試合程度(今年度の目標) / 他チーム 60-100試合(昨年度実績)
指導者:春日/ 筑波大学野球コーチング学、ポスドクや大学院生 / 他チーム 資格のないアマ出身者

です。

改めていわずともこれだけでもわれわれのチームがいかに革新性に富んでいるのかお分かりと思います。
そして何よりも、サッカーの手法を十二分に意識した方法であることに、ピンと気づかれる方もいらっしゃると思います。

これはサッカーのマネではなくよいところを野球流にとりいれたものなのです。

ここで唐突に春日学園少年野球クラブビジョンですが、

1.我々の役割は小学生に適した指導法、練習量、試合量で、肩、肘の故障をさせることなく上達させ、中学野球につなげる。
2.休日、野球以外の時間(特に家族との時間)も大切にさせる。

そしてもちろんこのやり方で勝つ、つまりこのやり方で強豪になることになり、つくば市から茨城県、また全国へと少年野球の指導の在り方に一石を投じたいと考えています。

更に現在は本格的なメディカル面での研究を行う計画を立てています。

具体的にはMRI(医療用よりかなり小さい)という機械を使って春日の選手、他チームの選手問わず肘コンディショニングの追跡調査を行う計画です(春日の選手だけでなくつくば市内の選手すべてを対象にした社会貢献活動の意味あいもありますし、他チームとの差を検討する研究との両方の意味あいがあります)。

これら「強豪チームに育てあげる」という実績、に加えて「我々の野球の科学的(医学的)妥当性」 のふたつが証明できれば、それを全国、いや全世界へ発信し、あらたな少年野球のあり方を自信をもって示すことができると思います。

研究の話は専門的すぎて、ここでは省略しますが、強豪チームをつくってインパクトを残すには、そして私が最終的に目指す野球とサッカーが競り合うことによる本邦のスポーツ文化の発展、のためにはそう悠長に構えていられません。

具体的には

平成26年度での公式戦勝利
平成27年度での公式大会ベスト4
平成28年度での公式大会優勝

を当面の目標にしたいと思います。
サッカー日本代表が散々ワールドカップ優勝を掲げて残念な結果になってしまいましたが、私は常に頂点を目指す意識は持ち続けてもらいたいし、彼らの発言も支持しています。

そのためにはこのクラブはすべての親御さんと子供たちがこの夢を具体的目標として意識を共有し、それに向かって団結し、今後とも進んでいきたいと考えています。

平成26年7月1日